同窓会報No.39

26 2022 年 第 39 号 TUT 同窓会報 危険と助けを求めるメイルが指導教員宛に来るなど、感 染症以外でも難しい対応が求められています。 高専での連携では、昨年度コロナの影響で開催できな かった高専・技科大集会を、8 月にオンラインで開催す ることができました。高専の参加数は 25 校、参加人数 は約 40 名でした。距離の制約のないオンライン開催のメ リットを生かすことができたと思います。高専訪問や出 前講義も、ほとんどはオンラインで行いました。 秋以降は、コロナ感染が収まってきたこともあり、12 月の卒業研究発表会は対面で行いました。就職のための 企業訪問も少しずつオンラインから対面へと移行してい ます。学部 4 年生の実務訓練は、海外での実務訓練は 中止となりましたが、国内については、企業や官公庁で の実務訓練が実施されています。実務訓練の形態には、 オンサイト(現地派遣)、オンライン(テレワーク形式)、 あるいは両者の併用があり、受け入れ機関により異なり ます。また、希望する学生には、大学に留まり、あらか じめ設定された課題解決型実務訓練に取り組むことも認 められました。 今年度、本系で学んでいる学生は、学部 179 名(うち 留学生 35 名)、大学院博士前期課程 106 名(うち留学 生 24 名)、博士後期課程 15 名(うち留学生 10 名)(い ずれも12 月現在)となっております。 教職員では、新任教員として、グェン・ミン・ギョク 先生、崔明姫先生、豊田将也先生、坪井志朗先生を迎 えました。また、松田達也先生が准教授に昇任しました。 都築和代先生、辛島一樹先生、林和宏先生が、他大学 等へ移られました。教授 8 名(兼任を除く)、准教授 8 名、 講師 2 名、助教 7 名、技術専門職員2 名、事務職員3 名(12 月現在)の体制となっています。 末筆ながら、同窓生の皆様の益々のご活躍を心よりお 祈り申し上げます。 同窓生の皆様におかれましては、ますます御健勝のこ ととお慶び申し上げます。 令和 2 年度から3 年度にかけて、建築・都市システム 学系の系長を務めています。この 2 年間は、新型コロナ ウィルス感染への対応に翻弄されました。ようやく2021 年 5 月から日本でもワクチン接種が始まり、9 月には豊橋 技術科学大学においても職域接種が実施されました。日 本での感染者数は、東京オリンピック後の 8 月末をピー クに急激な減少を見せましたが、この原稿の執筆時点で、 ウィルスの新たな変異株であるオミクロン株の感染が急 拡大しており、予断を許さない状況が続いています。 建築・都市システム学系の運営も、コロナ感染に大き な影響を受けました。系会議は、当初、広めの会議室に おいて対面で実施していましたが、すぐにオンライン開 催(Google Meet)に切り替わりました。大学の教育研 究評議会や代議員会など、学内の各種委員会も同様で す。感染拡大防止のための大学の活動基準は頻繁に見 直され、その度に、授業や教育研究活動、出張等の活動 制限が変更になりました。11 月から活動基準はレベル 1 に引き下げられ、授業は対面授業を基本に、必要に応じ て遠隔授業を取り入れて実施しています。学生支援セン ターによると、コミュニケーションの機会が失われること で、孤立感を深め、心身の不調を訴える学生が増えてい るそうです。また、入学が認められたものの、感染症に 伴う入国制限のため来日できない留学生がいます。4 月 入学のモンゴルツイニングの学生は 7 月に来日すること ができましたが、インドなどの感染率の高い国や地域の 学生は未だに来日ができず、遠隔授業を行っています。 加えて、2 月にはミャンマーでクーデターが起き、8 月に はアフガニスタンでクーデターが起きました。9 月に修士 課程を終えたアフガニスタンの学生は、帰国することが できず、大学では特別に研究生として受け入れを継続し ています。アフガニスタンにいる元修了生からも、命の 学内近況報告 系長 齊藤 大樹

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