同窓会報No.40

26 2023年 第40号 TUT 同窓会報 同窓生の皆様におかれましては、ますます御活躍の こととお慶び申し上げます。令和4年度から2年間の任 期で系長を務めています三浦から近況報告いたします。 新型コロナウィルス感染症が猛威を振るい始めてか ら3年が経過するところですが、社会活動が正常化す るのには今少しかかりそうです。人が密集する教育現 場である大学では、この一年ようやく落ち着きを取り戻 しつつあります。本年度前期からは対面授業と遠隔授 業を併用して授業を進めてきましたが、後期からは対 面授業を主体とする以前の授業風景を取り戻していま す。教員の在宅勤務制度も解除されました。フルサイ ズで実施できずに Web 上で行ってきた卒論や修論等の 発表会ですが、昨年末には、以前のように階段教室に 集まって卒論発表会を開催できましたし、年度末のプ ロジェクト研究と修論の発表会も対面で復活開催でき そうです。ほとんどの学生が学内で参加した実務訓練 ですが、今年は多くの学生が以前のように自治体や企 業で OB の方々にお世話になることも叶っています。学 内の講堂を利用したりしてこぢんまりと開催してきた卒 業式と入学式も、これからはアイプラザに会場を戻し て盛大に挙行できそうです。昨年度はほとんど海外出 張することができずに研究活動が大きく制約されてきま したが、本年度は海外出張の件数も以前の半分以上に 戻り、グローバルな活動ができつつあります。研究室 内の活動も以前のレベルに戻り、系内のソフトボール大 会・懇親会を復活させたことも、おおらかなコミュニケー ションを取り戻す明るい兆しです。 一連のコロナ禍において、少なくない数の学生が深 刻な悩みを抱えたこともあり、コミュニ―ションの重要 性が身に染みました。同時に、全ての学生と教職員に 直前に配布されていた Google アカウントを活用するこ とによって比較的スムーズに適応できたことで、IT 技 術の効果と重要性を体験することができました。また、 不測の事態を乗り切るためには、旺盛な想像力をもっ てマネジメント能力を磨いておくことの必要性も痛感で きました。これらの教訓は、想定されている南海トラ フ地震への対応に向けて研究を社会へ実装するという 我々の使命を遂行するために大きなプラスとしなけれ ばなりません。 今年度、本系で学んでいる学生は、学部 175 名(う ち女子 53 名、留学生 21 名)、大学院博士前期課程 106 名(うち女子19 名、留学生18 名)、博士後期課程16 名(うち女子 5 名、留学生 11 名)(いずれも10 月1日 現在)となっています。建設分野への社会的ニーズは 依然として高く、建築・都市システム学系への人気も 高い傾向にあります。また、海外の留学生からの関心 も高く、コロナ禍により少し人数が減少した留学生の数 も回復し、グローバル大学として、日本人学生にとって も望ましい学習や研究の環境保たれています。 教職員の動静としては、4月に松本幸大先生が教授 として学内のエレクトロニクス先端融合研究所 (EIIRIS) へ移られ、本系を兼任されています。新任教員として、 環境系に田島昌樹先生を教授に、構造系に仲田章太郎 先生を助教に迎えしました。また、年度内の予定として は、松尾幸二郎先生と島﨑康弘先生にテニュアの資格 が授与され、さらに活動範囲を広げられることが決まっ ています。教授 9 名、准教授 8 名、講師 1 名、助教 8 名、 技術専門職員 2 名、事務職員 4 名(令和4年 10 月現在) の体制となっています。 末筆ながら、同窓生の皆様の益々のご活躍を心より お祈り申し上げます。 学内近況報告 系長 三浦 均也

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