同窓会報No.41

2024年 第41号 TUT 同窓会報 11 大学生活ですが、昨年度からの講義や実験は対面 が普通となり、新型コロナまん延前のようになりつ つあります。しかしながら、まん延防止対策用オン ライン講義のために使っていたグーグルクラスルー ムの活用は残っており、資料の配布や課題レポート の提出によく利用されています。学生は提出に慣れ ており、楽なようです。また、パソコンの必携化に よって学生がノートパソコンやタブレットを持ち歩 き、授業中にノートパソコンやタブレットにメモ、 スマホで資料閲覧などの光景も一般的になりました。 以前は授業中にスマホ閲覧はありえないことでした。 さらに、工学実験では、新型コロナまん延前ではグ ループに1つの試験片でしたが、新型コロナ対策に より一人1つの試験片になって、学生が手に取って しっかりと観察できる環境になりました。皆様も同 様と思いますが、遠隔の場合の打合せがオンライン のことも普通になりました。まん延防止によって様々 な事が進まないと思っていましたが、それなりに進 化し、まん延防止後も利用できるところは残ってい るようです。 同窓生の皆様におかれましては、帰省などで豊橋 付近を訪れる機会がございましたら、ぜひ研究室に お立ち寄りいただければと存じます。このところ、 リクルート関係が多く、OB・OGが訪問いただけま すと学生は様々な情報を得られることも多く、有益 なようです。研究室への訪問をお待ち申し上げます。 卒業生ならびに修了生の皆様におかれましては、 ご健勝のこととお慶び申し上げます。 現在の研究室のメンバーは,4月に再編された極 限成形システム研究室の教員と学生が材料機能制御 研究室の仲間となりましたので、戸高義一教授,足 立望准教授,小職,秘書2名、博士学生3名、修士 学生20名、学部生11名、特別研究学生1名の合計 で 40 名の大所帯です(写真1)。タンザニア、中国、 ベトナム、メキシコの学生が在籍しています。全員 集まる輪講は、D棟の会議室で収まりきらないため にA棟の講義室で行われています(写真2)。また、 4 つの学生居室、D 棟群に 9 つ、総合研究実験棟に 3 つ、研究基盤センターに4つの実験室を有しており、 面積的にもとても大きな研究室になっています。 研究テーマとしては、加工プロセスを利用したマ ルチスケールな材料組織制御、および、そのための 合金設計を駆使し、鉄鋼材料などの構造材料からエ ネルギー変換材料の機能材料における特性・機能の 高度化や新規材料の創製に関する研究を行っていま す。また、それらに加えて、塑性変形制御に基づく 成形限界向上に関する研究を行っています。前者は 戸高教授と足立准教授、後者は小職が担当していま す。現状では前者と後者がまだ融合できていません が、金属の特性・機能の根源となるナノマイクロの オーダーの組織制御からミリメートルの実製品の成 形制御を通じたものづくりを包括できる研究体制に 進みつつあります。 材料機能制御研究室の近況報告 准教授 安部 洋平

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