同窓会報No.41

2024年 第41号 TUT 同窓会報 19 学内近況報告 系長 北岡 教英 が日本語も流暢で、学生に近い存在としてご活躍いた だけると期待しています。一方、2022 年度末に青野雅 樹教授が定年退職され、同時に浅川徹也助教も退職さ れましたが、お二方ともに本系特任教授、特任助教に 着任され、医療画像処理の研究に従事していただいて います。また、梅村恭司教授のもとにおられた廣中詩 織助教が、京都大学学術情報メディアセンターに助教 として異動されました。 国際化も順調に進んでいます。2020 年に開始された 「近未来クロスリアリティ技術をけん引する光イメージ ング情報学国際修士プログラム(IMLEX)」は、東フィ ンランド大学、フランスのジャン・モネ大学、ベルギー のKUルーヴェン大学と本学による国際修士プログラ ムとして様々な国の学生が参加しています。東フィン ランド大学とはダブルディグリープログラムも実施さ れており、こちらから留学するだけでなく、毎年修士 学生が本学にやってきます。そして、来年度からはイ ンドネシア・バンドン工科大学とのダブルディグリープ ログラムが開始されます。アジアの新興大国の最高学 府からの学生を受け入れるとともに、本学からもアジ アを学ぶ学生が出ることになると期待しています。バ ンドン工科大学と本系は毎年、ICAICTAという国際 会議を共同で開催しています。今年度もインドネシア・ ロンボクで開催しました。ハイブリッドでしたが、多く の方が現地に赴き発表されました。こちらもより多様 な国への展開を目指し、来年度はシンガポールで開催 する予定です。 AI、そしてデータサイエンス。情報・知能工学の発 展のキーワードたちですが、その次は何か?この情報・ 知能工学分野の活況を絶やさず、次の時代の人材育成・ 教育研究を行うべく、精進していく所存です。同窓生 のみなさまには引き続きご支援・ご指導を賜りますよう 切にお願い申し上げます。 同窓生のみなさまには、ますますご健勝のこととお 喜び申し上げます。 新型コロナウィルスのパンデミックを経た現在、特 に情報系の企業では働き方が大きく変化しました。遠 隔で多くの仕事が可能なこの分野では、遠隔会議シス テムの急激な普及もあって、在宅勤務が急激に増加し ました。一方で、出勤していた時と比べた生産性の低 下も指摘され、多くの情報系企業が危機に立ちました。 パンデミックが終焉を迎えつつある現在では、出勤と 在宅との割合を1:1や2:1、あるいは4:1など職に 合わせて最適化してハイブリッドに勤務する形態に落 ち着きつつあるように思います。 さて、我々情報・知能工学系の各研究室活動や講義 も、新型コロナウィルスの影響から脱し、基本的に対 面ゼミ・講義に戻りました。しかしオンラインでの活 動を通してオンラインの良さも認識され、半期の講義 のうち半分以上は対面ではあるものの、一部をオンラ イン・オンデマンドで実施したりしています。例えば 私の講義は対面ですが、昨年度までに作成したオンデ マンド映像を復習用に公開もしています。ゼミも、オ ンライン会議用のカメラ・マイク・スピーカが発達して おり、オンライン会議ツールを使えばハイブリッド実施 も容易にできるようになりました。 本年度も教員の異動がありました。2023 年 4 月には、 土屋雅稔教授が着任されました。前職は本学情報メ ディア基盤センター准教授で、本系の兼任教員でもあ りましたが、本系の専任の教授に昇任されました。また、 新たに上原一将准教授、Dall’Arno Michele准教授が 着任されました。上原先生は神経科学、神経工学がご 専門で、理学療法士の資格も持つユニークな先生です。 また、Dall’Arno 先生はイタリアのご出身で、持ち前の 明るさと熱心さで学生を引っ張っていただけそうです。 さらに、10 月には顧淳祉助教が着任されました。大学 院を修了されたばかりの若手です。中国のご出身です

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