超伝導工学研究室(太田・中村研究室)



卒業生・修了生の皆様、いかがお過ごしでしょうか。皆様共に各分野の最前線でご活躍のことと存じます。

現在、超電導工学研究室は太田昭男教授と今年度から当研究室に来られた中村雄一助教授と、昨年度助手になられた稲田亮史助手のもと、博士一人、修士6人、学部8人の計18人で構成されています。

現在の研究テーマとしては、a)高温超電導線材の機能設計に関する研究、b) 超電導厚膜を利用した高周波用共振器に関する研究、c) 走査型ホール素子顕微鏡を用いた鉄鋼材料の非破壊診断に関する研究と大きく3つに大分されます。a)は、超電導線材の送電ケーブルや変圧器への応用を目指して低損失で高い均一性を示す超電導線材の開発を行っており、最近では、線材加工用の二軸圧延機を導入し、さまざまな線材について作製・評価を繰り返し行い、興味深い研究結果が得られています。b)の研究については、これも最近新たに冷凍機とネットワークアナライザを増設し、携帯電話の基地局などへの応用を目指しています。と、ここまでは超電導に関係した研究なのですが、c)は、研究室の設備を利用して、鉄鋼材料等の疲労診断を行おうという新たな試みを行っています。超電導工学研究室も改革の時期に来ているのです。

このような実験のみならず、最新の研究内容に触れるためにゼミを各学生が持ち回りで行い、毎回それらの内容について熱い議論を交しています。また、年に一度は液体ヘリウムを使った実験を夜を徹して行い、実験をすると共に学生間の友好を深めています。多忙な太田教授のスケジュールの隙を見つけては春と秋に遠足に出かけ、これまた先生方と学生の絆を深めるのに一役買っています。

現在、研究室のWeb Siteでは、研究室紹介やメンバーについての情報を公開しています。掲示板も開設していますので、OB/OGの皆様方のメッセージを何か書いていただけたら幸いです。

最後に、豊橋に来られましたらぜひとも研究室に立ち寄ってみてください。我々研究室一同、心からお待ち申しております。

報告:坂元周作(電子・情報工学専攻2年)


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