クリーンパワー変換工学研究室(恩田・乾研究室)



卒業生・修了生の皆様、いかがお過ごしでしょうか。それぞれの職場の最前 線で大いにご活躍のことと思います。

クリーンパワー変換工学研究室は,恩田和夫教授,伊藤衡平助手,日々美彦技官と共に、修士6名、学部4名の総勢13名のメンバーで構成されています。現在 取り組んでいるテーマは4つに分類され、それぞれの研究テーマで学生たちは精力的に研究を進めています。以下,各テーマおよび研究室行事の紹介をいたします。

●燃料電池グループ(メンバー:M2 宮内,B4 郡)

研究テーマは,「固体高分子型燃料電池(PEFC)の実験・解析」です。燃料電池は水素と酸素から水と電気のみを得るクリーンな発電システムです。その中でもPEFC は低温動作が可能であり,燃料電池自動車などで期待されています。そこで,PEFCのさまざまな条件での電流分布や出力変化における過渡特性等について実験・解析を行っています。
●除湿グループ(メンバー:M1 客野,B4 服部)
研究テーマは,「水の蒸発吸熱とカチオン交換膜による除湿」です。これは冷風扇の冷却能力と,水電解によって水を分解して除湿する空調システムです。カチオン交換膜とは水素イオンなどを選択的に透過する膜で,我々は固体高分子膜を使っています。主な研究としては,膜の物性値を測定です。
●二次電池グループ(メンバー:M2 影目, M1 大島,B4 中山)
研究テーマは,「大型二次電池の熱挙動シミュレーション」です。実験・解析では,小型ニッケル水素二次電池と,リチウムイオン二次電池を用い,充放電時の温度変化や全発熱量について測定を行っています。これまで,2種類の電池に対して,測定値と解析値は,温度変化,発熱量ともに良く一致した結果が得られています。
●放電グループ(メンバー:M2 漆畑, M1 楠,B4 大庭)
研究テーマは,「NOxの放電脱硝」と「水電解オゾン生成」です。放電脱硝では実験・解析を行っています。実験では平板電極で放電を行いQMSを用いて脱硝過程で重要な化学種であるN,OHラジカルなどの測定を行っています。また,オゾン生成では固体高分子膜を用いて,オゾン生成を行っており,現在は生成効率の高効率化を目指しています。
●研究室行事
5/1:新歓コンパ 今年の恩田研は学部生に一番人気があり、頼もしい後輩も増えました。
7/21〜7/23:2泊3日で奥飛騨に行って、心も体もリフレッシュ!
8/29:技科大主催 サッカー大会出場、残念ながら予選敗退です。(2勝1敗)
9/19:学会発表 燃料電池・放電解析・オゾンについて発表を行いました。
研究室のHPでは研究内容、メンバー紹介などを公開しており、研究室の普段の様子を感じることができると思います。是非一度ご覧いただけたら幸いです。豊橋に来られましたらぜひとも研究室に立ち寄ってみてください。我々研究室一同、心からお待ち申しております。

報告:楠 博敦(電気・電子工学専攻1年)


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