生体・神経情報工学研究室(臼井・中内研究室)



 OB・OGの皆様、いかがお過ごしでしょうか? 臼井・中内研究室には、臼井教授の幅広い人脈によるものか、今年もビッグなゲストが多数来研されました。

 新聞発表等で、中部地区のOB・OGにおかれましてはご存知の方々もおられるかと思いますが、5月21日に豊橋技科大とヨエンス大学(フィンランド)との間で交流協定が結ばれました。調印式には、豊橋技科大側から西永学長および臼井教授他4名、ヨエンス大側からユッシ・パーキネン理学部計算機科学科長およびティモ・ヤースケライネン同学部物理学科長が出席しました。

 1997年に、その当時ラッペーンランタ工科大学(フィンランド)におられたパーキネン教授が臼井教授を訪問し、両研究室の間で色彩工学に関する分野を中心とした共同研究を始めたことがきっかけとなりました。1998年から1999年にかけては、中内助教授が文部省在外研究員(当時)として10ヶ月間同大学に滞在しています。その後、国際会議等の用務の際に双方が互いの大学を訪問し、研究交流を重ねて友好関係を深めてきました。

 調印式に先立つ20日には、パーキネン教授およびヤースケライネン教授により、色彩分光学における最新の研究成果をご講演いただきました。その後、臼井・中内研究室で親睦会が行われ、普段日本語しか使用しない学生にとっては、緊張に顔を引きつらせながらも、両教授の温かい人柄に触れることができた大変に楽しい一夜となりました。

 7月28日の大学公開日には、特別講演者としてあの毛利衛さんが来られましたが、講演前に臼井・中内研究室にお立ち寄りいただきました。毛利さんが1992年9月に米スペースシャトル・エンデバーにペイロードスペシャリストとして乗り込み、日本の宇宙実験「ふわっと'92」を行ったことはまだ記憶に新しいところですが、その中の「コイの宇宙酔い」を調べた実験データは本研究室で解析が行われており、毛利さんのたっての希望で今回の見学が実現しました。

 当日こちらからは、本研究室の研究成果を紹介すると共に、ほとんど無理やりに毛利さんの両眼のデータを測定させていただきました。10分あまりのご滞在でしたが、カメラのフラッシュ攻め・サイン攻めにあっても笑顔を絶やさなかった毛利さん、お忙しい中、本当にありがとうございました。

報告:早坂 太一(助手)


戻る