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研究室だより

【情報科学大講座】 増山研究室の近況

電子・情報工学専攻 博士1年  酒 井 浩 之

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 卒業生・修了生の皆様、いかがお過ごしでしょうか。それぞれの職場でご活躍 されていることと存じます。
 さて、増山研究室の近況を報告したいと思います。現在、自然言語系の研究 と、アルゴリズム系の研究とを2本の柱として研究を進めております。
 私の属する自然言語系の研究では、インターネット上に存在する膨大な情報 を活用するための文書要約に関する研究や、情報検索に関する研究を行なって おります。また、新しい分野として質問応答に関する研究を始めました。そして、 国立情報学研究所主催の、情報検索、質問応答、文書要約の評価のための ワークショップ NTCIR に毎回参加しており、成果を上げております。(特に、 第2回NTCIRワークショップにおける要約タスクにおいて、当研究室は1位を獲得 しました。)
 アルゴリズム系の研究では、インターネットや携帯電話などの移動体通信に よって新たに出現したグラフ・ネットワーク的構造をもつ問題を主な対象として、 アルゴリズムの解析や設計を行なっております。特に、並列計算機を活用する ための並列アルゴリズムや、ネットワーク環境を活用するための分散アルゴリズム に重点を置いています。
 当研究室は、卒業するために学会発表を数回、論文投稿を少なくとも1回、 行なわなければならないなどの内規があり大変ですが、やりがいがあります。 そして、博士1名、修士7名、学部3名の学生に増山先生を入れて計12名の比較的 小所帯ながら、研究室の雰囲気は和気藹々としております。
 また、最近は研究室旅行や野外バーベキューなども行なっております。 (今年は、富士山に行ってまいりました。)
 最後になりましたが、豊橋に来られた時には、お気軽に研究室を訪れてください。 研究室一同、心よりお待ちしております。なお、研究室ホームページ http://www.smlab.tutkie.tut.ac.jp/ において、 研究についてなどを公開しておりますので、ぜひ一度、ご覧ください。


【機能情報工学大講座】 北崎研究室の近況

知識情報工学専攻 修士2年  川 端 秀 典

 当研究室は心理物理学研究室として北崎教官の指導のもと2000年4月に開か れました。今思うと当初は何もなく結構慌ただしかったことを思い出します。 その頃のお話も交えつつ、現在の北崎研究室の近況についてお話します。
 当研究室が開かれたのは、私がまだ学部4年生のときで私の学年が一期生に あたります。当時は私を含め、学部4年の男子3名、女子1名という少人数から スタートしました。最初に与えられた部屋はF1‐211でした。そこには机、 ロッカー以外何もありませんでした。我々はまず研究にとって欠かせないもの、 そう、PCの手配からはじめました。といっても、すぐに手に入るわけもなく、 待っている間机の配置やロッカーの配置など思い思いに案を出し合い、楽しみ つつもこれからの研究に意欲をみなぎらせていました。そうこうしている間に 研究機材もそろって、ようやく本格的に取り組める形になりました。しかし、 被験者を要する我々の研究にはあまりのんびりしている暇はなく、その年の 12月には卒論の発表会が控えていました。しかし、持ち前の個々の集中力で 何とか乗り切り無事全員そろって修士課程へとあがることができました。
 そして2001年4月、当研究室は総合研究実験棟に移り、その後も研究にかかせ ない暗室や大スクリーンを導入しました。暗室は写真現像用のものを少し大きく したもので、中にPCとモニタを入れて、被験者は真っ暗な中ひたすら実験をやり 続けます。そんな現在の北崎研究室は修士2年5名、修士1年6名、学部4年5名の 計16名となっています。そのうち女性は2名と若干少ないのですが、とても明るく 和気あいあいとした雰囲気の中、研究活動に励んでおります。また、ゼミを通じて 視覚心理学についての基礎知識を学ぶとともに、錯視の面白さを存分に味わえます。

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3つのボールは違う高さにあるようにみえませんか?右に行くほどボールが 浮かんで見えるはずです。実際には、3つとも同じ高さにボールがあるのですが、 光源の位置が違うために影の位置が異なっているのです。私たちが影の情報を 用いて物体の空間的配置を知覚していることをこの錯視は教えてくれます。


【分子情報工学大講座】 阿部研究室の近況

知識情報工学専攻 修士1年  大 谷 真 知 子

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 修了生・卒業生の皆様、いかがお過ごしでしょうか。それぞれの職場の最前線 で大いにご活躍のことと存じます。さて、研究室の近況をご報告致します。
 現在の化学情報学研究室(阿部研究室)は、阿部英次教授を中心に、加藤博明 助手と秘書の加藤裕子さん、修士2年4名、修士1年4名、学部生4名、の 総勢15名で構成されています。現在、当研究室では大きく分けて、 (1) プロトンNMRスペクトルデータベース構築に関する研究、(2) 立体化学の 問題解決および教育のためのプログラム開発、(3) 有機化合物の匂いと立体構造 との相関に関する研究、(4) タンパク質の三次元構造と機能との相関についての 研究、の四つのテーマについて研究しています。 このうち特にテーマ(1)では、これまで当研究室で継続的に集積してきたプロトン NMRスペクトルデータの管理・利用のためのデータベース管理システム(DBMS) を新たに構築し、WWW上で公開サービスを行なっております。これら研究の詳細 につきましては、当研究室のホームページ ( http://www.cilab.tutkie.tut.ac.jp/)もご参照下さい。
 研究室には朝は8時(?)から深夜まで学生が出入りしています。今の時期、 修士2年は学会発表(今年は、当研究室に関係の深い、情報化学討論会・構造 活性相関シンポジウムが11月に豊橋にて開催されます。実行委員長はそれぞれ 本系の船津先生と高橋先生です)に向けて日々研究に励み、修士1年、学部生 はそれぞれの研究テーマで本格的に研究活動に取り組み始めています。また、 昨年度から研究室内学生による自主的なプログラミング勉強会が行なわれる ようになり、修士学生を講師としてJava講座、C++講座などが開かれています。 昨年はC++講座の演習の中で、私たち当時の学部生でWWWによる研究室内の 「物品管理システム」を作成しました。
 研究室行事については5月に新入生歓迎会、7月に研究室旅行、12月に忘年会、 3月に卒業生送別会があります。ここで7月に行なわれました、研究室旅行に ついて紹介させていただきます。今年度の研究室旅行は知多半島に1泊2日で 行ってきました。出発前、天候がとても気がかりでしたが、実際現地に着いて みると晴天で、海水浴日和でした。また、旅館の夕食は「エビ三昧」で、サラダ からさしみまですべてエビで、存分に堪能しました。 (みんな次の日の朝ご飯では、エビじゃなくてよかったとホッとしていました)
 最後になりましたが、諸先輩方のご来校を研究室一同、心よりお待ちして います。お気軽に研究室にお越しください。

(TUT同窓会報 第20号より)

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