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研究室だより

【情報科学大講座】 村越研究室の近況

知識情報工学専攻 修士1年  菅 沼 恭 次

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 豊橋技術科学大学の卒業生、修了生の皆様いかがお過ごしでしょうか。大学で学んだ事をいかしてそれぞれの職場でご活躍していることと存じ上げます。
 現在の本研究室のメンバーは、村越一支助教授を始めとする修士7名、学部4名の総勢12名と村越研究室が始まって以来一番の大所帯となりました。大学院進学の際、3名の方が本研究室に移ってまいりました。また最近、柳原大助教授が東京大学に移られることとなり、柳原研究室で共同研究を行っていた修士の方が1名一緒に移ることとなり先日大学近くのお店にて別れを惜しみつつ送別会を開きました。このように今年度は人の出入りが多く、新しいメンバーとともに新鮮な気分で研究に励むことができます。
 本研究室での研究の目的は、人間や動物の脳、神経系の情報処理機能を計算機で再現できるように理解することを目指しています。研究室で取り組んでいる研究テーマの一例として(1)パラメータ更新ステップを可変にした柔軟な強化学習(2)SOM(Self-Organizing Map)を応用した巡回セールスマン問題の解法(3)PCNN(Pulse-Coupled Neural Network)を利用した画像認識等があります。メンバーそれぞれが興味を持った脳の機能についてより詳しく調べ、そこから新しい何かを提案できる研究テーマを決定していきます。
 週1回のゼミの時間にはそれぞれの研究の進捗報告を行い意見を交換し合っています。また修士1年による英語論文の和訳と紹介も行いました。
 本研究室の情報については村越研究室のwebページ(http://www.nrn.tutkie.tut.ac.jp/)にて公開をしていますので、お時間のある時に一度目を通してみて下さい。皆様ご多忙とは存じますが豊橋へ来られる機会がありましたらぜひお気軽に研究室へお立ち寄り下さい。村越研究室一同心よりお待ちしております。その際、大学在学中や就職活動、実際職場での貴重な体験などの話を聞くことができれば幸いです。
 最後になりましたが先輩方の今後ますますのご活躍を心よりお祈り申し上げます。


【分子情報工学大講座】 後藤研究室の近況

機能材料工学専攻 博士2年  鎌 倉 寿 行

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 卒業生・修了生の皆様には,お変わりなくお過ごしのことと存じます。私ども,研究室一同もおかげさまで健やかに研究生活を過ごしています。現在の後藤研究室に在籍するメンバーは,後藤仁志助教授を始め,PD1人,博士2人,修士二年2人,修士一年2人,学部四年3人で構成されています。
 今年の3月に,黒澤君が長い学生生活を終え,関東地方へと就職し,新しい生活を始めたそうです。同じく今年の4月に,小畑君が無事に博士課程へと進学できることができ,今は「結晶構造予測システム」の開発を実現するため日々研究に励んでいます。修士二年生の藤田君と伊藤君は,過酷な就職活動を乗り切り,無事に内定を獲得しました。修士一年の中村君と松原君は,この秋に初めて学会へと参加します。中村君は小畑君の後を継ぎ,後藤研のネットワーク管理者になりました。PDの中山さんは「電荷平衡法を用いた溶媒系のシミュレーション」,私こと鎌倉は「基準振動を用いたタンパク質の動的解析」を行なっています。4月からの新入学生として,長井君と馬場君と川上君が研究室へとやってきました。嬉しいことに,サッカー経験者の川上君が研究室に配属され,サッカー好きの我が研究室としては,研究だけではなくスポーツにも力をいれていきたいと思っています。
 話は変わりますが,以前までは関野研・後藤研・栗田研の3研究室合同で行なっていた夏の合宿や会合などのイベントは, 各研究室のメンバーが多くなりすぎ,移動等が困難になったためにそれぞれの研究室で行なうことになりました。同時に3研究室で共有していたネットワーク環境も, IPアドレスの枯渇化に伴い別々にせざるを得なくなりました。
 今年の合宿では,富士五湖の一つ,山中湖のほとりで2泊3日のほぼ貸切状態で行ないました。一日目は,学部四年生が分子動力学ソフトウェアAMBERについて発表をしてくれました。今後の研究でも分子動力学法を用いたアプローチが必要になるため,学生みんなで勉強をしています。二日目は,新五合目から頂上の登山コースと下山コースが異なるルートで誰でも安心して登れると言われている須走口からの富士登山を計画していたのですが,なんと台風が直撃!(余談ですが,つい先日私が行った学会でも台風が直撃しました・・・)湖から水が溢れ出す道路を走りながら,ボーリング場を見つけ,皆でボーリングを楽しみました。そのあと,評判のカレー屋さん(しかも何かしらの特許をとってる)に行き,雨が降っているなかでもにぎやかに過ごしました。三日目には,前日の雨が嘘のように上がる,旅館の窓から見える富士山がとても綺麗でした。せっかく麓まで来たのだからと,車で行ける五合目まで登り,小富士までのハイキングコースを巡り,富士山特有の植物や小富士から見えるパノラマを堪能してきました。最後に御殿場のショッピングモールを回り,充実した2泊3日の合宿旅行を過ごしました。
 最後になりましたが,豊橋近辺にお越しになられた際には,お気軽に研究室へお立ち寄りください。研究室一同,心よりお待ちしています。


【機能情報工学大講座】 金澤研究室の近況

知識情報工学専攻 修士2年  神 谷 直

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 修了生、卒業生の皆様、いかがお過ごしでしょうか。皆様におかれましては、それぞれの職場で大いにご活躍のことと存じます。この場をお借りして、金澤研究室の近況についてご報告させて頂きます。
 現在のメンバーは、金澤靖助教授のもと、修士2年生2名、修士1年生5名、学部4年生5名の総勢13名で構成されています。本研究室では、人間の視覚認識の機能を計算機上に実現するために、コンピュータビジョンに関する研究を基礎・応用の両面から進めています。具体的には、以下のようなテーマが挙げられます。
 1. カメラなどで撮影した静止画像、もしくは動画像からの物体の高精度な3次元形状復元
 2. 複数画像からのパノラマ画像の自動生成
 3. 動画像からのカメラ自己校正

 また、これらと並行して、基礎となる画像処理技術の研究、および応用システムとしてバーチャルスタジオシステムの研究にも取り組んでいます。
 今年度も、メンバー同士協力しあいながら日々の研究に努めることはもちろん、学術論文の執筆や学会発表も行なっています。研究室の行事としては、週2回の輪講をはじめとし、お祝い事には先生も交えて祝杯を挙げています。また、2005年7月末に開かれたオープンキャンパスにおきましては、本研究室が機能情報工学大講座の研究室紹介を担当しました。来場した中高生と触れ合うことで、コンピュータビジョンについて考えてもらうこともできました。修了生、卒業生の皆様におかれましては、豊橋へお越しの際はぜひ本研究室にお立ち寄り頂きまして、激励、ご助言等いただけましたら光栄です。また、研究室の状況などはホームページ(http://www.img.tutkie.tut.ac.jp/)にて公開しておりますので、御覧頂ければ幸甚です。
 最後になりましたが、諸先輩方の今後の更なるご活躍、ご発展、心身のご健康を研究室一同、心よりお祈り申し上げます。


(TUT同窓会報 第23号より)

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